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大工になるには?意外に多い多彩な進路をそれぞれ紹介!

建築現場で活躍しているスペシャリストが大工です。
しかし、大工といってもなるにはどうすればいいのか分からないという方は意外に多くいます。
一見、工務店の大工に弟子入りして徒弟制度でというルートをイメージしますが、実は大工になるには思った以上に多くのルートがあります。
そこで今回は、大工になるにはどうすれば良いのかといったテーマで基本的なルートや他のルートについて解説します。
大工になるには:基本的なルート
大工になるには、基本的に学歴がいりません。
技術や経験がすべてといっても過言ではないのです。
そんな大工の基本ルートは、中学や高校を卒業、工務店や建設会社に職人見習いで就職、経験を積んでキャリアアップといったルートです。
基本的に大工には学歴が必要ありません。
そのため、中学を卒業してそのまま工務店に就職しても問題はないのです。
ただ、後述するように技術が高度化しているため、専門書の読解などの理解力が求められるケースも増えていることから、工務店や建設会社も大工見習であっても高校卒業の生徒を採用することが増えています。
また、かつては中学校を卒業してすぐに大工となるケースが多く見られたものの、中学卒業で大工を目指す場合、その手前で離職してしまうケースがとても増えています。
そのため、高校以上の人材を求める傾向があるという背景もあるのです。
学校を卒業したら勤務先に就職します。
工務店や建設会社に就職する形になり、多くは未経験でも採用をしてくれます。
近年は職人不足も目立ってきており、やる気のある若者であれば、比較的採用のハードルは高くない傾向があるのです。
それでも常識の範囲内であり、あまりに非常識な学生は、たとえ大工になるにはどうすればいいかといった熱意が見られても採用を敬遠することもあります。
就職後は先輩の大工の仕事を見習って仕事を覚えていきます。
職人の世界で、時代遅れとも思えるような徒弟制を敷いているところもありますが、最近では一般企業のような教育体制に移行しているところも出てきています。
そのため、就職希望の工務店や建設会社の雰囲気を調べたり、思い切って聞いてみるのも有効です。
大工になるには専門の学校へ行く方法もある
大工といえばかつては中学校卒業後すぐ、現代でも高校を卒業してすぐといったルートがメインです。
しかし、近年では建築技術の高度化などから、高校を卒業して進学し、その上で建設業界に入って大工を目指すといったケースも増えてきました。
その代表的なルートが専門学校や大学です。
まず、専門学校は建築系の専門学校があります。
個々では大工になるための基礎的な技術の習得や知識の習得といったことが行われています。
多くの専門学校では2年の学習機関で現場に役立つ知識や技術を学んでいきます。
また、大学から大工になるというルートも開かれるようになってきました。
建築系の学科へ入学し実践的なカリキュラムで建築、土木、そして環境といった分野の学習や研究を行います。
資格取得し設計や施工管理といった分野に進むケースもありますが、その中に大工という選択肢も現れるようになりました。
初期はとても珍しい存在であったことから現場でも目立っていましたが、近年は中途で入ってくる大工志望の人材も少なくないことから、そこまで珍しくはありません。
大工になるには資格が必要?
基本的に大工は設計士資格を取得して木造建築士や建築士といったようなルートでキャリアを重ねることはありません。
資格がなくても大工にはなれるのです。
ただし、次のような能力は必要です。
・高度な建築技術
・コミュニケーション力
なんといっても資格より腕がものをいう世界です。
そのため、建築技術は高いものが求められます。
しかも近年の建築技術の目覚ましい進歩により大工の世界でも求められる知識や技術が高度化しているのも事実です。
そのため、常に新しい知識や技術を吸収して現代の建築技術に追随していく努力が求められています。
次にコミュニケーション力も重要です。
かつては職人気質で不愛想という風潮が世間でも許されていました。
しかし、ハウスメーカーや建設会社、同業の工務店などライバルは年々増えています。
そのため、顧客対応の力も大工に求められつつあります。
顧客が求めているものをきちんと把握し、提案することや相手を不快にさせないコミュニケーション力が必要な時代になってきました。
このように目に見える資格ではなく、業務に直結する能力が敢えていえば大工になるには重要な「資格」といえるでしょう。
大工に向いている人材は?
最後に大工向きの人材について、次のような人材を挙げます。
・体力
・身軽
・繰り返しの練習ができる
・パソコンスキル
まず、なんといっても体力がある人の方が向いています。
重いものを何度も運んでも問題ないくらいの体力や重いものを自力で持ち上げられる力があると、なおいいでしょう。
ただ、機械化も進んでいるので、あればいいというレベルで、必須ではありません。
身軽であることも求められるとび職のように高所にどんどん進むというのは建前以外にあまりありませんが、それでも動きが身軽な方が大工に向いています。
大工技術の習得はひたすら修業期間中に繰り返す必要があります。
そのため、同じ練習を何度もできる辛抱強さも重要な条件といえるのです。
実際、不器用であっても努力を惜しまなければ一人前の大工として技術は向上します。
意外かもしれませんが、大工技術としてパソコンスキルも重要です。
近年は図面を引いたり、作業の工程をパソコンやタブレットで管理したりと、IT化の流れが進んでいます。
そのため、パソコンを扱える能力があると、より現代的な大工として活躍できるでしょう。
以上はあくまであればいいというレベルです。
熱意とまじめさがあればそれだけで大工の適性はあるといえるでしょう。
まとめ
大工になるには基本的に徒弟制度による技術の習得がメインになります。
しかし、事前に大工を目指せる専門学校や大学など学校を出てから大工を目指すといったルートでも大工になるには遅くありません。
今回紹介した職人の進路は一例であり、実際はもっと多彩なルートで大工として独り立ちしているケースがほとんどです。
しかし、まずは今回紹介したルートを基本に大工になるにはどうすれば良いかを検討してみましょう。