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ー内装工事の一つクロス工事とは、クロスの種類や選び方について解説ー

新しく家を建てるときも、リフォームをするときの内装工事の一環としても、クロス工事が行われることは多いでしょう。クロス工事は内装工事のなかでもお部屋の雰囲気を決める重要な工事です。
どのような種類のクロスを貼ると良いのか、まずはクロスについて詳しく知ってから選んだ方が、お部屋の雰囲気を想像しやすいのではないでしょうか。
この記事では内装工事の一つであるクロス工事と、クロスの種類について詳しく紹介していきます。
クロスの種類
クロスには、素材、色、柄などほんとうにたくさんの種類があり、お部屋の雰囲気をつくるだけではない、なくてはならない役割があります。
クロスの基本的な役割は次の通りです。
・壁を傷や汚れから保護
・室内の環境を整える
・室内の雰囲気をつくる
最近では、カビ予防や、断熱効果、消臭効果、防湿、防音、抗菌効果、防火機能など幅広い効果がついたクロスもあります。クロスに希望の条件がある場合には、担当者に確認すると良いでしょう。
それではクロスの代表的な7つの種類を紹介していきます。
種類1:ビニールクロス
種類2:織物クロス
種類3:紙クロス
種類4:木質系クロス
種類5:珪藻土クロス
種類6:漆喰クロス
種類7:オレフィン系クロス
それではそれぞれのクロスについて詳しく見ていきましょう。
種類1:ビニールクロス
価格が安く種類も豊富にあるので一番選ばれているクロスで、耐久性が高く汚れがつきにくいのが特徴です。水を通さない素材で油汚れも簡単に拭けるため、特にキッチンなどに多用されています。デザインや色もたくさんの種類があり、理想の空間づくりを実現しやすいでしょう。
しかし、有害物質のホルムアルデヒドが接着剤に含まれているため、健康面で不安を感じる場合には避けた方が良いかもしれません。
種類2:織物クロス
織物クロスは布クロスともいわれ、レーヨン、絹、麻などの素材でつくられたクロスです。高級感、重厚感があり、ホテルなどでよく選ばれています。自然由来の素材を使うため、化学物質が気になる方にもおすすめです。
ただし、ほこりが付着しやすく汚れを落としにくいため、こまめなお掃除と定期的なメンテナンスが必要です。
種類3:紙クロス
紙は音を吸収し、通気性が良いため、寝室での使用に適しています。環境や健康に配慮した素材を使っていて、欧米でも多く選ばれているクロスです。パルプを原料とした輸入ものが多く、プリント柄やエンボス加工した商品もあるため、明るい雰囲気の空間に仕上げることもできます。和紙やケナフを原料とした紙クロスは、和室のやわらかい雰囲気にもよく合うでしょう。
一方で紙クロスの施工は難しく、あまり紙クロスの施工実績のない内装工事業者に頼むと失敗の恐れがあります。依頼する場合には、事前に施工実績を確認しておくと安心です。
種類4:木質系クロス
薄くスライスした天然木やコルクに、紙などを裏打ちしてつくられたクロスです。高級感も演出できますし、ナチュラルな温かみのある雰囲気に仕上げられます。
ほかのクロスと比べて値段が高くなりやすいため、アクセントとして一部だけ使うことも多いです。木質系クロスを使用すると、一気におしゃれな空間に変わりますよ。
種類5:珪藻土クロス
珪藻土クロスとは、珪藻土を使ったクロスです。ザラザラとした手触りで、塗装したような味わいのある質感を堪能できます。自然の素材の珪藻土を使っているため、調湿や消臭効果が期待できます。
種類6:漆喰クロス
漆喰クロスは珪藻土を使いやすいように加工したものを指します。珪藻土と同じようなザラザラとした質感で、比較的安く漆喰風のデザインにしたい方に人気です。
ほこりがつきにくく耐久性が高いのが特徴で、珪藻土と同じく湿度を保つ調湿効果があります。
種類7:オレフィン系クロス
ポリエチレンやポリプロピレンなどの合成樹脂を主に使っているプラスチックの一種です。
汚れに強く、掃除がしやすいという、ビニールクロスと似た性質を持っています。
有害物質を発生しないため、塩化ビニールの代わりのクロスとして選ばれてきました。表面強度が高く、傷もつきにくいのも特徴の一つです。地球環境にも優しく、健康面でも安心の素材ですので、子ども部屋などにも多く使われています。
デメリットはビニールクロスと比べて少し値段が高い点と、施工が難しいため、施工実績の多い内装工事業者が限られる点があげられます。
クロス工事の工程
内装工事の一つである、クロス工事とは実際にどのようなことをするのでしょうか。
クロス貼り作業は内装工事のなかでも特に職人の腕で左右される難しい工事です。
クロスは張り替えであれば、古いクロスを剥がす作業から入っていきます。
古いクロスの上から貼ることも可能ですが、剝がれやすくすき間ができやすくなってしまうため、古いクロスを剥がす作業が必要です。
その後のクロス貼り付けの作業工程は次の通りです。
工程1:下地処理
工程2:クロス貼り
順に見ていきましょう。
工程1:下地処理
通常、新築の内装工事ではクロスを貼る面に石膏ボードが貼られています。石膏ボードはボードのつなぎ目やビスで、がたつきがあるので、「パテかい」という平らな下地をつくる作業が必要です。新しくクロスを貼る場合ではなくても、石膏ボードの表面が割れていたり、古いパテにひびがある場合などには、パテを新しく塗る作業が行われます。
パテを薄く塗って乾燥したら、紙やすりをあてて段差を平らにする処作業です。
パテを乾燥するまでに数日〜1週間ほどかかるので、ドライヤーやヒートガンを使用して乾かすこともあります。
工程2:クロス貼り
パテが乾燥すると、天井、壁の順番に、新しいクロスを貼っていきます。
クロスは裏面に専用の糊付け機などで糊をつけ、刷毛を使い空気を抜きながら一気に貼り進めます。その後余分な箇所を切り取ったら完成です。
まとめ
この記事ではクロスの種類と貼り方について解説していきました。
クロス工事は、内装工事のなかでも特に職人さんの腕で仕上がりが変わってくる重要な工事です。
お部屋の雰囲気を左右する大事な工程ですので、内装工事業者選びも、クロス選びも慎重に行いましょう。
この記事を参考に、すてきな空間づくりをしてくださいね。