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ー内装工事の基礎知識として内装工事の内容を詳しく解説ー

お店を新しく立ち上げる、ニューアルする、または戸建て住宅のリフォームなどにも内装工事は欠かせないものです。そして、空間の雰囲気を左右する重要な工事でもあります。
よく耳にする内装工事とは、どのようなものなのでしょうか?
実際、内装工事の基礎知識がない方が打ち合わせをすると、「担当者が何をいっているのか、全然わからなかった」など、さまざまなトラブルが起こる可能性もあります。トラブルを避けるためにも、内装工事をする前には少し基礎知識があると良いかもしれませんね。
この記事では内装工事の基礎知識について解説していきます。
内装工事の基礎知識とは
内装工事とは建物の構造(外枠)が、完成したあとに行う建物内部の設備や装飾のことです。内装工事は、建物内部の見た目を決める「内装仕上工事」と、水道・ガス・電気などの設備を行う「設備工事」の2つを指します。
建物内部の工事はひとくくりに内装工事と呼ばれますが、細かく分けると工事内容は多岐にわたります。内装工事の基礎知識としてその細かい工事内容を知っておくと安心ですので、それぞれ詳しく見ていきましょう。
内装仕上工事
内装仕上工事とは、建物の構造が完成したあとに、床や壁、天井に装飾をして仕上げる工事のことです。そのなかでも基礎知識として知っておいてほしい代表的な8つの工事があります。
①:軽鉄工事(鋼製下地組立)
②:ボード工事
③:クロス工事
④:左官工事
⑤:塗装工事
⑥:床仕上げ工事
⑦:木製・金具建具工事
⑧:家具取り付け工事
一つひとつ紹介していきます。
①:軽鉄工事(鋼製下地組立)
軽鉄工事とは壁や天井、間仕切りなどの骨組みを作る工事です。昔は木材で骨組みを作っていましたが、現在は防火基準を満たす軽量鉄骨を使用していますので「軽鉄工事」といわれています。この工事を行うことで壁や天井の基礎をつくり、部屋の間仕切りが可能になります。
②:ボード工事
ボード工事は軽鉄工事で骨組みを作ったあと、板を貼って壁や天井の下地を作る作業です。
この下地の板には石膏ボードが使用されますが、この石膏ボードも種類が多くあり、用途によって選ぶことができます。防音性が高いもの、防水性・防火性が高いものなど、さまざまな種類があるので、打ち合わせや見積もりの段階で相談してみてくださいね。
③:クロス工事
クロス工事とは、ボード工事が終わったあとに壁紙を貼る作業です。古いクロスの貼り替えもクロス工事に含まれます。クロス工事はお店のイメージを左右する大事な工事です。壁紙の種類は、柄・色・素材の違ったものが豊富にありますので、お店の雰囲気を考えながら、選んでくださいね。
④:左官工事
建物の内側に床や壁を塗り固める工事です。建物の表面を仕上げることが多いですが、壁の下地造りや、壁や床、天井の凹凸をなくすために左官工事を行うこともあります。手作業ですので、職人さんの腕で仕上がりが変わり、内装工事業者選びの重要なポイントの一つです。左官工事で壁紙や床をなめらかにしたり、壁の模様や質感を変えたりすることもできます。
⑤:塗装工事
塗装工事とは、壁・天井・床などに塗装する工事です。見た目だけでなく、ほこりの付着を防いだり、腐食やサビなども防ぐ効果があり、機能面でも重要な役割をしています。ハケやローラーを使い、人の手で塗装していますので、これも職人の腕が必要です。
⑥:床仕上げ工事
床仕上げ工事とは、「フローリング」「タイル」「畳」などを使用し、床面を仕上げる工事です。床材の素材にもさまざまな種類があり、内装の雰囲気を床材一つでガラッと変えられます。お店の雰囲気を変えるために、元々敷かれていた床を交換する工事をするお客さまもいらっしゃいます。
⑦:木製・金具建具工事
ドアや窓、引き戸や障子など、開閉式の仕切りのことを建具といいます。建具工事は窓やドアを設置する作業です。木製の建具は「室内ドア」「ふすま」「障子」のことを指し、金具建具は「アルミサッシ」「スチールドア」「網戸」などを指しています。この建具も、クロス・床仕上げ同様、店内のイメージを決める重要な役割を担いますので、こだわりをみせたいところです。建具工事は内装工事のあとに最終段階として行われています。
⑧:家具取り付け工事
家具取り付け工事は工場で製作したパーツや家具を搬入し、組立や設置を行う工事です。スペースに合わせたものや、内装のデザインに合わせた家具を設置できます。
家具は、複雑なものでなければ大工職人が寸法を合わせて、現場で制作することも可能です。現場で制作した方が運搬費がない分価格が安くなることもあります。気になる方は打ち合わせの際に相談してみてくださいね。知っておくと得をするかもしれない基礎知識の一つです。
設備工事
内装工事の設備工事には次のような種類があります。
・電気工事
・ガス工事
・給排水設備工事
・空調設備工事
・換気設備工事
設備工事の代表的なものには、電気やガスを使えるようにする「電気工事」や「ガス工事」、トイレや厨房の給水・排水を可能にする「給排水工事」、エアコンを設置する「空調設備工事」、厨房やトイレの換気設備を整える「換気設備工事」などがあります。
内装工事は内装仕上工事を指していることもありますが、新しくお店を立ち上げたりリニューアルしたりするときには、同じタイミングで設備工事も行うので、設備工事も合わせて内装工事といわれるようになりました。
まとめ
この記事では内装工事の基礎知識を解説していきました。内装工事とひとことにいっても、さまざまな工事があります。
お店づくりのなかで内装工事は空間の雰囲気を決める、もっとも重要な過程の一つです。内装工事を行う際に基礎知識があるのとないのとでは、工事にかかる期間が変わる可能性もあります。
基礎知識があると担当者との打ち合わせもスムーズに進みますし、担当者に頼り切りになる心配がありません。ご自身で内装工事の内容がわかると、もっとお店のイメージが想像しやすくなりますよ。
この記事の基礎知識を参考に、後悔のない内装工事を進めてください。