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2024.02.23

ー大工の仕事とは|大工に向いている人の特徴や必要な知識について解説ー

ー大工の仕事とは|大工に向いている人の特徴や必要な知識について解説ー

大工というと、私たちの住む家を建てる職人さんというイメージを持っている方が多いと思います。

じつは大工は、木造住宅を作るだけではなく、ものづくりのプロとしてさまざまなものを作っています。どの種類の大工の仕事も、ものづくりの楽しさを実感しながら働ける仕事です。

それでは大工の仕事にはどのようなものがあるのでしょうか?

この記事では大工の仕事に向いている人の特徴と、大工の仕事について詳しく解説していきます。

 

大工の仕事とは

大工の仕事は一般住宅の建築だけではありません。作るものによってさまざまな種類にわかれています。

とえば、多くの人が大工と認識している、木造建造物の建築や修理を行う「町大工」、建物の内部の大工仕事が専門の「造作大工」、家具を作る「家具大工」、神社やお寺の建築や修理を行う「宮大工」、船の設計から船を建築や修理を行う「船大工」など、さまざまな種類があります。

どの種類の大工も専門的な知識がいる、やりがいのある仕事です。

 

大工に向いている人の特徴

大工にはさまざまな種類の仕事がありますが、どのような人が大工に向いているのでしょうか?

大工に向いている人の特徴は次の通りです。

 

特徴1:ものづくりが好きな人

特徴2:体力がある人

特徴3:粘り強く、向上心が高い人

特徴4:丁寧な仕事ができる人

特徴5:柔軟な対応ができる人

特徴6:コミュニケーション能力がある人

それでは一つひとつ詳しくみていきましょう。

 

特徴1:ものづくりが好きな人

どの種類の仕事をしていても、大工はいわゆる「ものづくり」のプロです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、やはり好きなことの方が覚えようという意識が強く、身につくスピードも早いのではないでしょうか。

大工はさまざまな道具を使い、覚えることもたくさんあります。なにかを作りあげることに喜びを感じられる方は、仕事も早く身につくでしょう

大工はものづくりに携わることの楽しさを感じられる仕事です。なにより好きなことを仕事にできるのは、毎日を楽しく過ごすきっかけになりますよ。

 

特徴2:体力がある人

大工は重い木材を運んだり、足場の悪い場所で作業をしたりと、体を使う仕事です。

野外での仕事が多く、暑い夏も、寒い冬も立ちっぱなしで仕事ができるくらいの体力が必要です。

とくに建物の骨組みを扱う町大工や宮大工には、重い木材の運搬や立ちっぱなしの作業が多くあります。

大工の仕事は工期が決まっているので、体調を崩すと現場での仕事に支障が出る可能性があります。体力だけでなく、体調管理もしっかりできることが大切です。

 

特徴3:粘り強く、向上心が高い人

大工として一人前になるには、長い時間が必要です。見習いからはじめて、雑用をしながら、大工の仕事を覚えていきます。

たくさんある道具の使い方は、先輩大工の仕事を見ながら徐々に覚えていかなければいけません。身につけなければいけない技術は多岐にわたり、思った以上に大変な仕事です。

一人前になるまでの期間は10年ほどともいわれています。その間我慢強く、技術の習得に努められる方が向いているでしょう。

そして、大工の道具や使用する資材には、時代とともにどんどん新しいものが登場します。新しい道具での新しい技術に対応するためには、向上心を高く、学びたい気持ちを常に持つことが大切です。

 

特徴4:丁寧な仕事ができる人

大工は金づち、カンナ、のこぎりなどさまざまな道具を使って仕事をしていきます。

何十年も問題なく使われる、しっかりした建物を作るためには、一つひとつ丁寧に作業ができる人が求められています。とくに造作大工や、船大工、宮大工などの細かい作業が必要な大工は、器用さと丁寧さどちらも欠かせません。

そして、仕事の相棒となる道具を大切にする気持ちも大事です。

 

特徴5:柔軟な対応ができる人

現場仕事は、すべてが予定通りに進むとは限りません。トラブルが起きたり、問題が発生することはよくあります。

また、屋外での作業が多いため、天候の影響を受けやすく、急な予定変更も起こることもあるでしょう。

そのため、どのような事態が起こっても、状況に応じて臨機応変に対応する力が求められます。優先順位や、どのように調整するのかを柔軟に対応できる人は、現場でも重要な人材になるはずです。

 

特徴6:コミュニケーション能力がある人

大工は黙々と仕事をしているイメージもありますが、じつはチームワークがとても大事な仕事です。

現場には左官業や内装業といったほかの職人など、さまざまな人材が集まり、協力をしながら一つのものを作っていきます。そして大工は段取りを決めていくような中心的な役割をしています。

ほかの職人さんともコミュニケーションを取りながら、設計図の修正対応など、設計士や施工主とやりとりをする場合もあるでしょう。

幅広い場面でさまざまな人と関わりながら、家屋を完成させていくのが大工に求められる仕事の一つです。コミュニケーション能力や、協調性は大工に欠かせません。

 

大工に必要な知識

大工は未経験でも、体力があれば働くことのできる比較的挑戦しやすい仕事です。

しかし、まったく知識がいらないわけでは、もちろんありません。

大工は設計図を見ながら緻密な施工を行うため、設計図を読む知識がないと現場で困ることも多くあります。

設計図を読むには、図面を見て、立体をイメージできる空間認識能力が必要です。図形を作成できる知識と技術があれば、さらに現場でも重宝される存在となるでしょう。

仕事をはじめたときには設計図を読む知識がなくても、徐々に取り入れていくことも可能です。

なにより、知識をつけたいという向上心を持って、目標に向かって努力する姿勢が求められます

 

まとめ

大工にはさまざまな種類がありますが、どれもものづくりの楽しさを感じられる仕事です。

自分の携わった建築物が大事に使われて残っていく、そんな姿を見られる仕事はなかなかないのではないでしょうか。

大工は覚えることがたくさんありますが、その分やりがいがある仕事です。

この記事では大工に向いている人の特徴を解説していきました。おそらく、この向いている人の特徴が、すべて当てはまる人はなかなかいらっしゃらないでしょう。

どのような仕事でも100%向いている仕事を見つけられたらそれは天職です。しかし当てはまらないからといって、向いていないかもしれないと、自信をなくしてしまうことはありません。

なにより、一番大切なことは「大工の仕事をしてみたい」という気持ちなのではないでしょうか。その気持ちを持って、ぜひ大工の仕事に挑戦してみてくださいね。